NHKの受信料は払わないといけない?法的義務は?

NHKの受信契約について

 

今回は「NHKの受信契約について」です。

 

どうしてNHKの番組をそんなに見ていないのに受信料を払わないといけないのか?

民法放送は受信料を払わなくていいのにどうしてNHKにだけは受信料を払わないといけないのか?

 

皆さん1度は疑問に思ったことがあるのではないでしょうか。

 

私は昨年の4月から大学に進学しました。

するとやはりアレが来るんです。

 

「ピンポーン」

 

朝の9時、大学生ならまだ寝ててもおかしくない時間(その日私は1限目の授業がなかったのでねてました(笑))

誰だろうと出ていくと、NHKのおじいさんでした。コロナ禍なのにご苦労様です。

NHKの受信料の支払い」の説明を5分ほどして帰っていきました、、、

 

「どうして受信料を払わないといけないのか」、皆さんの抱いている疑問を私も持ちました。

 

そこで今回は、受信料を払わなくてはならないのかについて独自に調べてみました。

1.受信料とは?

2.いくらくらいかかる?

3.受信料って何に使われるの?

4.受信料を払わなかったら、罰則があるの?

 

1.受信料とは?

受信料とは、皆さんがご存じのようにNHKに払うお金です。

このお金は、NHKを見ていても見ていなくても、家にテレビがある家庭は支払わなければならないとされています。

 

2.受信料はいくらかかる?

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受信料表

(引用元:NHK受信料の窓口-受信料のご案内・受信料のお手続きより)

 

 

契約の種類には、衛星契約と地上契約の2種類があります。

衛星契約はいわゆるBS放送のことですね。

どちらの契約で契約したらいいのか?と悩む人がいるかもしれません。

次の規約文を見てみましょう。

 

地上系によるテレビジョン放送のみを受信できるテレビジョン受信機を設置(使用できる状態におくことをいう。以下同じ。)した者は地上契約、衛星系によるテレビジョン放送を受信できるテレビジョン受信機を設置した者は衛星契約を締結しなければならない。

 

(引用元:NHK 日本放送協会放送受信規約 第1条2項より抜粋)

 

つまり、テレビを持っている人で、なおかつBS放送を受信できるアンテナを持っている人はBSのNHKも見れるから、少し値段の高い衛星放送で契約しないといけないということです。

 

上の図を見てもらうとわかるように、NHKの契約は2か月単位になっています。

 

3.受信料って何に使われるの?

NHKの特徴といえば、質の高い番組やCMがないことですよね

これは受信料制度の1番のメリットといえるかもしれません。

スポンサー契約をして番組を作るわけではないので、番組によって予算の偏りが出たりすることなく、またスポンサーの影響も受けないため、質の高い番組を届けることができています。

 

4.受信料を払わなかったら、罰則があるの?

先に結論を言うと、今のところは受信料を払わなくても罰則はありません。

ただし、これから支払うことが明文化されて支払うことが義務化される可能性はあります。

しかし、支払い義務を明文化するためには、放送法の改正が必要なのでもし明文化されることがあっても3年以上先の話でしょうね

 

次に、どうして受信料を払わなくてもよいという選択肢が出てくるのか?について話します。

簡単に言うと、2つの法律でいっていることが矛盾することが原因となっています。

放送法64条では、テレビを設置している人はNHKと契約しなければならないとされており、その結果受信料を払わなくてはならないこと(支払い義務については明文規定なし)になります。

この規定と矛盾するのが、民法に規定されている契約自由の原則です。契約自由の原則とは、契約は契約したい人が決め、その契約も自由に決められるという原則です。

 

これで受信料制度が矛盾しているのがわかりますね

ただし、法律の世界には「特別法は一般法に優先する」という原則もあります。

この場合、特別法は放送法、一般法は民法です。

正直、この辺の判断は裁判所の判断に委ねられるでしょう

 

おわりに

今回はNHK受信料について書いてみました。

私自身は、払う払わないかの判断は個人の自由だと思っています。

現在のところ罰則はないので、払いたい人や法的な責任を追及される可能性があるのが嫌な人は払えばいいと思います。

最後に私が言いたいのは、NHKの番組は好きだけど、受信料徴収のために家を訪問されるのは嫌だということです(笑)